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IPM防除とは?

IPM

IPMは30年前に農業分野で始まりました。一つの害虫防除プログラムの中に、薬剤を使う手法と使わない方法、たとえば寄生昆虫や天敵を組み合わせることです。我々が目にする手引書の多くは、IPMをこのように説明しています。

IPMのI:インテグレーテッドには統合された、まとまった、円満などの意味があります。本来は相容れない宗教、文化などを差別せずに統合するということのようです。つまりIPMに組み入れられるいくつかの防除法はもともと相容性がない物であり、それらの防除法を文字通りインテグレードするのがIPMと思ってみてください。日本語に直訳すれば【総合防除】ですが、何となく意味が分かりにくいので【総合防除】 Pは ペスト トここで言うペストは主として害虫やネズミなどの害獣を示しますが、他にも細菌類、カビ類、雑草、野鳥なども含めてペストと総称します。Mは マネジメント 管理することです。IPMとは人が生活するうえで、これらの対象動物の生息密度、被害が起きない程度に最小に保つために、総合的管理しようとする行為を言います。

「検査」と「監視」を柱とする総合的衛生管理

これまでの衛生管理は、問題が起きたら薬剤を散布するなどの対策を講じて問題を取り除く「防除」が主体でしたが、現在、特に畜産の衛生管理で主流となっているのが、薬で衛生環境を維持する部分管理ではなく、施設の衛生管理を総合的に行う「IPM防除」です。

「IPM防除」は、まず対象となる施設を入念にインスペクション(検査)し、ネズミや害虫が集中的に活動する場所や発生箇所を特定。次いでその場所でモニタリング(監視)を行い、どこに問題があってネズミや害虫が横行し、発生するのか、原因の所在を見極めます。そのモニタリングの結果から問題点を絞った上で、薬剤による科学的防除、施設の周囲環境を改善する環境的防除、ネズミや害虫が外部から侵入している場合は進入路を塞ぐといった物理的防除など、防除のための対策を行い、対策の前と後でどれだけの差があるかを確認し、その結果をもとに施設の従業員を交えてディスカッションを行います。従業員と経営者が管理対策を話し合う場に専門家が加わることで、『客観的な目』で問題点や改善すべき点を指摘でき、経営者・従業員双方の衛生管理に対する意識が高まります。

普段から施設に監視の目を光らせ‹危険な状況›が起きないようにする。施設の環境そのものを管理し、汚染の源を施設に持ち込まないという「IPM防除」の考え方が今後はますます重要になってくるでしょう。

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